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「原発撤退」を謳うのはたやすいけれど [雑感]

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共産党の志位和夫委員長は1日、
東京・代々木公園で開かれた第82回中央メーデーであいさつし、
東京電力福島第1原発事故を踏まえ
「政府に対し、原発からの撤退を決断すること、原発をゼロにする
期限を決めたプログラムを策定することを強く求める」と表明した。

原発からの「段階的撤退」と自然エネルギーへの転換という
従来の主張から一歩踏み込んだ発言。
4月の統一地方選で議席を減らすなど党勢の退潮傾向が続くなか、
存在感をアピールする狙いもあるとみられる。

会合後、志位氏は記者団に「今度の事故が甚大な被害を及ぼしており、
国民の原発への見方は劇的に変わりつつある。
期限を決めた撤退が国民の願いにかなうものだ」と説明した。

※「毎日jp」より
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110502k0000m010086000c.html
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僕は原発推進派ではないが、否定派でもない。

福島第1原発の事故処理の長期化が避けられない今、
正直、事故発生時のことを考えると、不安はある。

しかし、震災によるこの事故が発生するまでは、
天然資源が少ない日本に安定した電力を供給してきたという、
その事実は認めざるを得ない。

また、より震源地に近い女川原発は地震発生後、
直ちに安全停止し、大きなトラブルなく冷温停止状態を保って
いるという。

安易に原発そのものを否定してしまって良いものだろうか。
原発が安全なのか危険なのかは、設計と運用次第なのでは?


今「原発撤退」を主張することは、国民ウケが良いことには
間違いないだろう。

だが、この記事の共産党も同様だが、
「原発を廃止したらどうなるか」という点を明言する政治家
や識者(と言われている)人は少ないように思う。


運用コストやCO2排出問題をクリアし、尚かつ、現在の原発に
相当する量の電力を安定して供給してくれる発電装置の実現は、
僕も大いに望むところだが、
それが実現する前に、原発を廃止してしまったら、
はたして我々の生活はどうなってしまうのだろうか?

今までのようには電気を使えない生活(要するに、今現在、
東日本が置かれている状況)がずっと続くということではないのか?


党の政策として原発撤退を謳うのであれば、デメリット(国民は
当分の間、今の生活レベルで我慢しろ!ということ)もきちんと
説明するべきだ。
(共産党の先生方に限った話ではないが)

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